日本のバイク事情

日本には、そのまま「世界4大バイクメーカー」と言っても差し支えないほどのバイクメーカー4社が存在します。
このメーカーなんですが、実のところ、年々国内販売数が下がっているんです。
その要因は色々あるんですが、一般的に日本のバイクメーカーを襲っているのは「官製不況」と呼ばれるものです。
官製不況」と言うのは、読んで字の如く「不況の原因が国」と言うものです。
以下その原因となっているもの。
1.3ない運動
有名なバイクにネガティブなイメージを植えつけた運動です。

2.道路交通法及び駐車法
前にも紹介しましたが、駐禁の取締りが強化された改正道路交通法と駐車場整備関係の法律、駐車法です。
昔からバイク(自動二輪)というものは、
・自転車の駐輪場整備を定めた駐輪法
・自動車の駐車場整備を定めた駐車法

この二つのどちらにも属していませんでした。
改正道路交通法と同時に施行された改正駐車法で初めて「駐車」の方に属する事になりました。
そう。同時です。
バイクの駐車場整備の為の準備期間や予算なんてものは欠片もありません。
要は
「正式に駐車法に入れたから、ちゃんとしたトコに停めろよ。国(自治体)はんな準備しないけどな
どれだけ理不尽か分かりますか?
走る道はあっても停める場所が無いんです。
数十年に渡る訴えを無視しといて、ごらんの有様だよ
こんな乗り物に乗りたい人が増えるはずも無く、バイク販売低迷に繋がってます。

3.ETC
今じゃETCついてる車を優遇する措置が取られるくらい普及しているETC。
これの開発自体が「防水・振動耐性などの技術的問題がある」、「二輪の方が要望がある(正直あらかじめ金額が用意できないのでめんどい)」と言う点があるにも関わらず、
「ETC搭載してる大型トラックより二輪車の方が高額になる条件がある」なんて問題が発生してから開始されたとか。
ちなみに一般に二輪用ETCが出たのが、車のETC利用が始まって4年以上経過してた段階。
更に、「自分で取り付けできない」「ETCワンストップサービス利用不可」「助成があるけどそもそもの金額が車と比べかなり高額」

本気で普及させる気が無いのが丸分かりです。

4.排ガス、騒音規制
今はECOブームで、車メーカーではどんどん燃費が良くなったり、排ガスが綺麗になっていたりしていますが、
バイクもやってます。
ほぼ強制的に。
元々車とバイクの排ガスを比べると、根本的に車の方が高性能な装置を付けるためのスペースがあるため綺麗です。
しかし、例えば軽自動車は大体660cc、バイクは50cc〜リッタークラスまで豊富にあり、
トータルで考えるとバイクの方が綺麗なんです。
燃費に関しても、同排気量のバイクの方が寧ろ良い位です。
ただ、政府はどうやら車をベースに考えているようで、バイクにとってはかなり高いハードルを規制の度に設定してきます。
特に酷かったのが一昨年の規制強化で、
この規制によって国産バイクの種類がかつて無いほどに激減しました。
特に痛かったのが「原付スクーター」。
ヤマハのBJ、スズキのチョイノリ、レッツ?、ホンダのDio、Todayなどの10万円前後の低価格スクーターが
軒並み生産中止、若しくは価格高騰。(例:Today規制前94,800円→規制後134,400円)

オマケにその頃に原油高もあり、大学に入学した新入生達の需要が電気自転車にもっていかれる事態にもなりました。
また、これがレース業界にも影響していて、motoGPで2st500ccが廃止、4st990ccになり、今は4st800ccになり、
更に今年で2stクラスのGP250ccが、来年にはGP125が全日本ロードレース選手権で廃止になります。
motoGPの登竜門的なクラスだったんですけどね。
これに関しては、そのmotoGPでも廃止の動きがあるんで何ともいえないですが…。