魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st レビュー

少佐に「何時の間にか浜松で公開になってるぞ」と教えて貰い、
一週間のみの公開だったので、土曜にパンフを確保、今日見に行ってきました。

以下ネタバレ感想。
今回は第一期のリメイク版。
なのはが魔法少女になってから、ジュエルシード事件が解決し、フェイトと友達になるまでのことが描かれています。
全体的にはうまい事まとまっていると思います。
なのは視点、というかなのはのエピソードがごっそり削られて、
代わりにフェイト視点、プレシア視点のエピソードが増えてます。
なのは視点を多くすると、本当に「普通の一期の総集編」になりかねなかったので、これは評価できると思います。
以下各キャラの感想
・なのは
一期前半の正統派魔法少女部分がなくなったおかげで、
初戦闘でモンスターを長距離から三体同時にぶちのm、じゃなくて封印する生粋の魔砲少女に。
そして変身シーンも、バリアジャケット、ディバイス双方にゴツイパーツが増えた所為か、
ファンタジーさのかけらも無い。
個人的に最も楽しみにしていたスターライトブレイカー発射シーン」も
「……いや、やりすぎだろ……」
と。
心の中で「フェイト逃げてー!超逃げてー!!」と叫びました。
まぁいつもの可愛らしく、男らしいなのはでした。

・フェイト
一期ではなかった変身シーンが追加!
しかし、なのはほどではないですが、やはりファンタジーとは程遠い…。
また、追加されたフェイト(実はアリシア)のシーンのおかげで、見ててかなり切ない反面、
後述のシーンで一期に比べて若干救われた感があります。
やはり私はフェイト派だ…。

・プレシア
一期ではあまり描かれなかった、プレシア母さんのまともだった時代、事故、壊れていく過程が増えていて、
今回の劇場版では一番良かったキャラ。
特にプレシアの最期はいい改変。
フェイトが差し伸べた手を拒絶し、最期までアリシアだけに目を向けたまま(最後の台詞もアリシアへの言葉)、
アリシアの遺体とともに身を投じたTV版一期。

これは個人的にはフェイトが救われなさ過ぎて、嫌だったんですが、
今回の劇場版では
・プレシアがアリシアの遺体と一緒に落ちる際、アリシアとプレシアのエピソード回想追加。
プレシア「誕生日に何が欲しい?」
アリシア「妹が欲しい!」

なのはファンなら、ここでボロ泣きッスよ。
次回作にあたるA'sでは、フェイトが闇の書に取り込まれた時、
アリシアが姉で、フェイトが妹として同時に存在し、プレシアもまとも、リニスも居る、アルフも居る
「ありえないけどフェイトが求めていた世界」が出てきます

死んだアリシアの代わりに作られたのが、アリシアのクローンであるフェイト。また、プレシアはアリシアの死からクローンの研究を始めている。
つまり、アリシアが死なない限り、フェイトが生まれる事は無い
だけどこの台詞で、
「もしかしたらアリシアが生きていたとしても、フェイトがアリシアの妹として生まれていたかもしれない」
と言う希望が出来た。
まぁそうなるとA'sのそのシーンが少し弱くなっちゃうけど…。
・そして回想から戻って、落ちていくプレシアのシーン。
回想シーンの意味としては、こっちが本筋。
ずっとアリシアにかまってやれなかった、約束なんて何一つ守ってやれなかった。
プレシアのその後悔からこの事件を起こった。
だけど。
目的は違った。
方法も違った。
接し方も間違ってしまった。
そもそも、そう思うのは間違いなのかもしれない。
でもプレシアは思ったのだ。
「妹が欲しい」
一つだけ。このたった一つだけだけど、自分はアリシアとの約束を果たせたのではないかと。
そして、最後の台詞。
「私は、いつも気づくのが遅い…」


救いの無いTV版の最期に比べ、フェイトも、プレシアも、かなり救われてる感じがしました。
パンフの漫画でも
アリシア「見守っててあげようね。フェイトとなのはの幸せな未来。(プレシアを引っ張りながら)ほらママも―!」
プレシア「(抵抗しつつ、顔は枠外)だってあの、私は今更どんな顔をして出てきていいか」

TV版より会わせる顔があるからおkだよ!

・その他
脇役は出番がごっそり削られてます。
アリサ、すずかのエピソードとか、ユーノの淫獣ぶりとか、クロノの見せ場とか…。
高町家の面々に至っては、台詞が一つも無い…。

・パンフ漫画
りりかる歳時記
StSの面々による、劇場版妄想話?
スバル「それじゃあStrikerSの映画は『エリオとキャロの出会い ザ・ファーストタッチ❤』と、いうことで――…」
キャロ「なんですか!?そのタイトル!!」
エリオ「ぼくらそこまでまいっちんぐな出会い方してませんよ!!?」

つまり、エリオにとって胸タッチなど、大したことでは無いと…。

Vivid
それぞれなのはとフェイトの劇場版衣装に身を包むヴィヴィオとアイン。
そしてそのまま模擬格闘。
ええい!この世界の魔法少女には脳筋しか居ないのか!!
つかフェイトはともかく、なのはのバリアジャケットなんてとことん格闘には不向きだろ…。

Force
「魔法戦記リリカルなのは」
字面だけだともはやリリカルの部分が間違っていると思わざるを得ないもう一つの4期。
ほとんど一期メンバーとは関係ない人間ばかり(主人公がスバルに世話になっていたから、なのはと会った事があるのか?って程度)なので、内容的には見所はそんなに無い。

MOVIE 1st THE COMICS
上記のプレシアが出てきたもの。
なのは「わたしドッカーンってぶつかるから!」
お前のドーンはガチ過ぎんだよ!(byゲーム版A'sよりヴィータ