最近読んで面白かった作品

パパのいうことを聞きなさい!

パパのいうことを聞きなさい!  1 (スーパーダッシュ文庫)

パパのいうことを聞きなさい! 1 (スーパーダッシュ文庫)

今アニメ化、矢吹健太朗による漫画化等何かと話題になってる「迷い猫オーバーラン!」の作者松智洋の新シリーズ。
迷い猫の方は見てないのですが、
何せ「青年と幼女の共同生活」とか「義理の家族モノ」とかが大好物な私。
「あー迷い猫どうしようかなぁ」と思ってたところに、このタイトルが目に飛び込んできて、購入決定。
ストーリーは、姉夫婦が突然行方不明になって、自分の所に3人の姪が転がり込んでくる大学生の奮闘を描いたハートフルコメディ。
ちなみに3人の姪のうち、血縁関係があるのは3歳の姪のみで、14歳と10歳の姪は義理(旦那の連れ子)。
と言うわけで、長女が叔父さんに恋する典型的なツンデレになっております。
読んだ感想としては、まぁこういう話のテンプレみたいな感じで、おもしろいといえばおもしろいけど、ちょっと淡々と進みすぎかな?
当然、大学生が一人で3人も育てられる訳も無いので、サークルの皆の手も借りつつって感じなんですけど、
個人的にはもっとサークルメンバーも家族の輪の中に入って欲しかった。
最後引っ越したので、どうせなら同居生活してみて欲しい・・・。

・白山さんと黒いかばん

白山さんと黒い鞄 (電撃文庫)

白山さんと黒い鞄 (電撃文庫)

イラストレーターのここのかさん、心輝桜(エロゲ)の時から実に8年ほどファンやってるけど、
「浜松出身だったんだ・・・」と折り返しの自己紹介欄で初めて知ったよ。

デビュー作の「吸血鬼のおしごと」でファンになり、4巻辺りからの黒、鬱展開で未だに全ては読めてない(一応SP、続編の吸血鬼のひめごと含めて全巻買ったが、完全に笑いの無い話が大の苦手なんだ)為、
個人的に一時期放置してた鈴木鈴さんの作品。
正直不安だったけど、ここのかさんの絵とあとがきにあった「黒くない。少女の首は飛ぶけど!を信じ、購入(鈴木鈴さんの作品は超黒い。どれくらい黒いかと言うと、吸血鬼のおしごとは一巻では「ファンタジック・コメディ」と銘打ってるが、どんどん人が死んでいき、最終的には「レレナ(吸血鬼のおしごとのダブルヒロインの一人、吸血鬼のひめごとでは主役)を生かしておいて良かった(吸血鬼のひめごとのあとがき)」な展開に。ドラマCDになる程度には人気があったが、あまりに黒くなりすぎて、コメディ部分に期待していた大半のファンを失う結果に。それでも一定のファンは居ますが、のちに出たシリーズが2つ、3巻ほどで打ち切りになった事を考えると・・・)。
まだ1巻を全部は読んでませんが、3巻を立ち読みでパラ見した感じだとまだコメディやってるみたいだ・・・。
設定的に黒くなる予感しかしないが。

六畳間の侵略者!?

六畳間の侵略者!? (HJ文庫)

六畳間の侵略者!? (HJ文庫)

恐らく、今回紹介した3作品の中では(レーベル的に)一番人気が無いと思うが、個人的には一番おもしろかった作品。
ストーリーとしては、主人公の住む部屋に、それぞれの理由で幽霊と魔法少女と地底人と異星人が侵略しに来てさぁ大変ってお話。
あぁ・・・こういうドタバタコメディ大好きだ。
そして「遥かに仰ぎ、麗しの(エロゲ)」の健速さんの作品なんですが、一部似てるなぁと思ったり。
例えば元気で場を引っかき回す幽霊少女早苗は、同じくお騒がせ娘の相沢 美綺、
ただのコスプレ少女扱いされ、不遇な魔法少女ゆりかは、美綺に振り回される上原 奏、
その辺はちょっとこじ付け気味ですが、「これまんまだろ」って言うのが、
異星の我が侭お姫様ティアとその護衛役のルースと、我が侭お嬢様風祭みやびとそのメイドリーダ。
何かと両我が侭娘と争うという点でも、キリハと鏡花も似ている。
と言う訳で、かにしのが好きな人にもお勧めです。