P.S.すりーさん

IKaのマホ釣りNo.1

P.S.すりーさん (GAME SIDE BOOKS)

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ドラマCD P.S.すりーさん

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ドラマCD P.S.すりーさん VOL.2

ドラマCD P.S.すりーさん VOL.2

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もう単行本発売が一年以上前で乗り遅れた感しかしませんが、最近読みました。
PS3の擬人化「すりーさん」を始とした、色々なゲームハードを擬人化、ゲーム業界を芸能界に例えた作品。
泣けます。ゲーマーであればあるほど泣けます。
すりーさんPS3)、ぴーさん(PSP)等のソニー陣営の苦境っぷりが見事に再現されてます。
結局ハードに罪はないんですよね。
会社の戦略を始とした周りの環境で、どんな素晴らしいハードも苦難の道を歩むことになるだけで。
自分は今の勢力図で言えば「ソニー頑張れ。超頑張れ。」的な立場なんで、それの所為もありますが。
印象に残ったのはNo15「わかっている」
仕事を他の子(性能が似ているXbox360の擬人化、はこまるさん)に取られ(No13「私でなくっても」)、
仕事が無くなって落ち込んでいるとその目の前を売れっ子のうぃーさん(Wii)が通り過ぎて行く(No14「去った後の静けさ」)。
そこにプロデューサーのせがさん(SEGA)がジュースを持って登場。話を聞いたせがさんは
「『うらやましい』って苦しいよね・・・」
かつてメガドライブセガサターンドリームキャスト等数々のハードを世に送り出しながら、
長年トップシェアを取ることもできず、遂にはハード開発から手を引いてしまったセガ…。
そのせがさんだからこそ、この台詞が何倍も重みをましています。
おまけに励ましている相手は、セガのハード開発に止めを刺したつーさん(PS2)の妹。
このシーンで泣かないゲーマーは居ないでしょう。
またNo19「200010331」も泣きました。
この数字にピンと来る方もいらっしゃるでしょう。
ドリームキャストが生産を中止し、セガがハード開発から手を引いた日です(2001年3月31日)。
3コマ目でどりきゃすさんがせがさんに泣きながら訴えていた台詞が、今日のタイトルの台詞。
実際、01年で生産は終了しましたが、国内ではゲームソフト自体は05年までは恋愛ゲームを中心にリリースされてましたし、最後のソフトは生産終了から6年後の07年、ゲームセンターの筐体の基盤としては未だに現役、
海外では年に数本ですが、未だに出続けていて、
今現在、来年の2010年にも1本発売予定のソフトがあるなど、本当にまだやれるハードだったりします。
その悲痛な訴えが、只今眠っているうちのDCからも聞こえた気がしました。

PS3だってやれる子なんです!
ゲーム機としては無駄に高い性能の所為でソフト開発費が高いですが!
もうすぐFF13が発売になりますし、これを契機に巻き返して欲しいです。
アメリカ空軍が2200台も買ってくれるらしいですし!
ゲーム機としてじゃなくて軍用スパコン開発の為のコンピューターとしてですが!!(実際科学分野ではスパコンでも時間のかかる解析、計算で、世界中のPCでその解析、計算を分担するプロジェクトが数多く存在します。PS3にもその高い能力に目をつけ、ネットに繋ぐとスタンフォード大学が行っているタンパク質の解析の分担プロジェクトに参加する事業があります。)