仮面ライダーBLACK、RXとは?

と言う訳で解説。
仮面ライダーBLACKとは1987年放送開始の仮面ライダーシリーズ第9作目。
しかし、テレビシリーズとしてはスーパー1以来6年ぶり、雑誌連載が主で一度だけスペシャル番組で放送されたZX以来3年ぶりとなる作品だった。
しかも、このBLACK、翌年のBLACKRX以降はVシネマの真は3年後、TVシリーズに至っては11年後のクウガまでかなりの開きを要する。
そのため、この当時の子供にとっては仮面ライダーと言えばこのBLACK、RXというほどの人気を誇っていた。
BLACKの一つのテーマとして上げられたのは「原点回帰」。
初代仮面ライダー初期のような怪奇性を全面に押し出した作品となり、
しかもその怪奇性を初代、同じく原点回帰がテーマだった新仮面ライダー(スカイライダー)が失敗し、方向転換をしたのに対し、
BLACKは最後まで押し通した特異な例となっている。
また、BLACKはそのテーマから「仮面ライダー0号」として位置づけられており、
設定が一新されており、敵組織に前作との関わりが無い初めての作品となっている(それまでの仮面ライダーでは、敵の大首領は同一人物だった。)
そしてこの事を代表するように、BLACK、及びRXは「仮面ライダー初」と言うものが数多く存在する。

・ライダーのデザインに初めてライダースーツ、ブーツ、グローブ、マフラーが含まれていない
・初めて意志を持ったマシンが登場する(バトルホッパー
・初めて完全に敵役となるライダーが登場する(シャドームーン)
・初めて姿が大幅に変わる二段階変身を行う(二段階変身自体はストロンガーのチャージアップで達成してるが、色が変わるくらいの変化だったが、BLACKは人間→かなりバッタに近い形態→BLACKになるのが変身シーンで確認できる。ただし、バッタの姿で戦ったのは第一話のみ)
・ライダーシリーズ唯一の2年連続同一主人公
・初めて車に乗り込む(RXのライドロン)
・初めて複数の姿に変身する(RX、ロボライダー、バイオライダー。平成ライダーの特徴であるフォームチェンジの原点。前述のストロンガー、BLACKは純粋なパワーアップのため、除外される)

またストーリーもドラマ性があり、
改造人間である事に苦悩する南光太郎
信じていた人には次々と裏切られ、
協力者、理解者は次々と殺される、
戦えばピンチの連続で、
更には親友が最大の敵となり、殺しあわなければいけなくなる。
その過酷な運命ぶりが高く評価されています。
まぁその反動からか、RXでは明るくなり、特別なピンチも無く、更には10人ライダーまで駆けつけると言う優遇振りですがw

とにかく興味のある人は映画の前に一度見てみる事をオススメします!