アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同

ガソリン税とか日銀総裁とかで何かと騒がれてる今国会ですが、
現在児童ポルノ法も大きな局面を迎えています。
それは
児童ポルノの単純所持の違法化
2年齢の範囲を「18歳未満とそれと区別がつかない男女」に拡大
3アニメ・ゲーム・漫画等の猥褻表現も児童ポルノに含める

ということ。
実際同時進行で動いていたのですが、先日2、3の方を断念して、1の成立に全力を尽くす流れになっていた。





































はずでした。
ところが公明党がそれに反対、
おまけに今回日本ユニセフがMS、yahooといった巨大企業と提携して署名活動までやってきました。
これはかなり危険です。
公明党だけならともかく、知名度抜群のMS、yahooがバックについた署名活動までやってるんですから。
ただ、待ってください皆さん。
本当に規制してしまっていいんでしょうか?
今回はこの署名活動について皆さんが誤解しそうな事について述べて行きたいと思います。

(1)日本ユニセフ協会ユニセフとは別組織
今回署名活動を行っている日本ユニセフ協会は、
皆さんの想像するニューヨークに本部があるユニセフとは
別の団体です。

一応関わりはあるのですが、飽くまで協力協定を結んでいる団体の一つだったりします。
無論協力協定を結んでいるので、さほど変わらないんですが、
・強引な募金の勧誘
・寄付金25億円を使って自社ビル建設(一応寄付金の25%を一定範囲内で使えるので合法といえば合法)
・直接的なユニセフの下部組織がある(ユニセフ東京事務所)のに「日本ユニセフ協会について」では
「日本国内において唯一のユニセフ代理者」
と言い切っている。
(東京事務所は確かに政治活動が多いがちゃんと他の仕事もしている)
等の問題の多い団体だったりします。

(2)アグネス・チャンの訴え
「子どもへの性的虐待は犯罪。ポルノを持ってもだめ、漫画を買って読んでもいけないと
 訴えていくべき」

前から私達反対派は
「規制は子どもを守る事には繋がらない、もしくはそうとは言い切れない」
と言い、それなりのデータも示してきましたが、
アグネス・チャンのこの訴えはただの感情論です。
「何故駄目なのか?」
と言う納得できる根拠がない限り規制はされるべきではないと思います。
注)この「子どもへの性的虐待は犯罪だから」と言う理由で規制されては
「殺人事件を扱ったミステリーモノ、推理モノも犯罪だから禁止」
「相手を殴るシーンは犯罪だから禁止」
「人がトラックで轢かれるシーンは犯罪だから(以下略」

がエンドレスで続き人間は何も表現できなくなってしまいます。
実際万引き防止漫画から知恵を得て万引きをした奴までいますから。

(3)弁護士の言う事と現行の児童ポルノ法の運用の仕方の開き
>呼びかけ人の後藤啓二弁護士によると、「準児童ポルノ」は「アニメ、漫画、ゲームソフトなどと
>18歳以上の人が児童を演じるようなビデオなど」。アニメや漫画、ゲームソフトは「写実的な
>ものに限られる。ちょっと漫画で子どもの裸を描いたからといって規制はありえない」
という。

この赤字の部分が問題です。
まずこの言葉通りの運用がなされた場合、
ディフォルメ化が激しい今流行の絵柄(所謂萌え絵)は規制できない事になる。
これでは意味が無いので恐らく萌え絵も規制の対象に含まれるだろう。
すると今度は
「何をもって写実的とするのか」
と言う定義がかなり曖昧になってしまう。
また、現行の児童ポルノ法では
「18歳未満の児童の猥褻なもの
と定義されているが、
実際には欧米でも論争が続いている
「ヌード写真(要はただの裸で突っ立っている写真)」
についても規制の対象になっている(ヌードに関しては芸術にも関わってくるので。
実際単純所持が規制されている国であるヌード写真が猥褻では無いという判決が出されたりしているが、
日本は過去国内で出版された少女ヌード写真集は全部規制対象、国会図書館でも閲覧制限されている)。
要は
猥褻かどうか判断しかねるものまで問答無用で児童ポルノとして規制しているのだ。
現行でこうなのだから
「写実的かどうか判断しかねるものも問答無用で児童ポルノと判断」
と言う事になるのは容易に想像がつく。

(4)声優の人権侵害?
少し外れてしまうのだが、今回の規制案については
「18歳未満に聞こえる声」
も規制の対象にしようとしている動きがある。
おそらくこれはエロドラマCDなども規制するための動きなのだろうが、ここで問題が出てくる。
「地でそういう声の人はどうするの?」
例を挙げるとすると、金田朋子まきいづみ釘宮理恵などが挙げられるが
三人とも「地でアニメ声」で有名である。
彼女達も大人だ。
当然エッチなことをするだろう。
もしそういった行為におよんだ時、そのときの声は「児童ポルノ」に該当してしまう。
それは立派な人権侵害ではないのだろうか?
まぁこの件に関しては特に問題はない気はする。
今回の記事を見てもらうと、
「アニメ、漫画、ゲームソフトおよび18歳以上の人物が児童を演じる場合もこれに含む」
としっかり予防線を張ってきてはいますが。

(5)世界各国の二次元の規制
単純所持について規制派の主張では、良くこんな言葉が使われます。
「単純所持を規制していない国は、先進国ではロシアと日本だけだ!
日本は遅れている!」

確かに、先進国の中で単純所持を規制していないのは日本とロシアくらいです。
ただ、これが悪い事だとは思っていません(理由についてはここで詳しく述べています)。
さて、今回の記事を見てください。
どこにも「日本遅れてるぅ!」みたいな事は書かれていません。
何故か?
答えは簡単。


































先進国で規制してるのカナダだけなんですよ。
でさっきの過去ログを見て下さい。
と言うか強姦発生件数第一位の国名を見てください。
さぁ大きな声で読んで見ましょう。
カ ナ ダ 















































つまり規制派は強姦件数世界一を狙っているんですね!
とまぁ茶化すのはこの辺で止めて。
正直どう思います?このやり方。
単純所持については規制派が多数派である事をアピール。
二次元規制については規制派が少数派である事を触れない。
オマケに他国と日本の性犯罪数の違いにも触れない。
それで子どもを守るとか良く真顔で言えるな。

(6)芸術作品について
これも(3)、(5)に関わってくるのですが、
各国が二次元規制に踏み切れない理由があるのです。
それは
「絵画の扱いをどうするか?」
他国は日本のようないい加減な線引きをしていないので、二次元を規制する場合どうしても絵画の扱いが難しくなってしまうです。
絵画では裸婦画はデッサンの基本の一つ(ちゃんとした作品だけでなく、人間の骨格や体型を描く練習にも用いられる)なのでそれこそ無限に存在しています。
少女がモデルの裸婦画もそうです。
それを考えると中々規制に踏み切れないというのが現状です。
では、線引きが曖昧な日本の場合はどうでしょう?
絵画ですから、当然写実的な絵です。
アニメ、ゲーム、漫画については」と予防線が張ってあるのでなんとも言えませんが、
もしここに「イラスト」や「等(要は二次元全般)」が加われば、
現行の運用の仕方を適用すると完全にアウトです。

日本の昔のエロ本「春画」なんて修正すらないので言い訳のしようもありません。
おまけに西洋の絵画に良くある「裸の天使」の絵
そもそも天使は神の使いだから、年齢とか超越した存在…と考えるかもしれませんが、
「18歳未満に見える」のでアウト。
すると天使を猥褻物になってしまう法律になり、確実に宗教問題に発展します。
他にも文章についての規制の動きもあるのですが、
そうなると例えば幼女を手篭めにして自分好みの女に育て上げる「源氏物語」なんて完全にアウトの対象になってしまいます。

すみません。
長くなった上完成直前に消えてしまったので続きは明日…。